2017/12/23(土)Voice Works Plus で青空文庫の作品を朗読してみた
こちらは「青空文庫 Advent Calendar 2017」の24日目の記事です。
Voice Works Plus というボイスチェンジャーを手に入れて遊んでいました。高齢者の嗄れた声も味があっていいのですが、どちらかというと萌えボイスのほうが好きです。
ボイスチェンジの2つのルート
Voice Works Plus のマニュアルの p.13 にあるように以下の2つのルートがあります。
- ハーモニー/ダブリング
- リード・ヴォイス・モデリング
(VoiceWorks Plus Manual - TC-Helicon p.13 より引用)
「ハーモニー/ダブリング」で作った声のほうが機械っぽさがなくていいのですが、なぜかどうやっても息のボイスチェンジが完全でないので、聴いてもらうためのボイスチェンジに使えるのは「リード・ヴォイス・モデリング」のみではないでしょうか。(なにか設定を間違えているのだろうか? あるいは呼吸音より充分大きい声を出せばうまくいくのだろうか?)
ボイスチェンジに有効なパラメータ
多少の個人差はあると思いますが私の場合は以下のような設定でボイスチェンジしました。
「ハーモニー/ダブリング」から声を作る場合
- 「HC」(ハーモニーコントロール)を「Shift」にする
- 「V2」(ヴォイシング: ハーモニー・インターバル)と「V3」(ヴォイシング・ジェンダー)パラメータを変更する
で大きく声を変えられます。しかし、なぜか呼吸音まで変換されないようなので「リード・ヴォイス・モデリング」から作るのがおすすめです。
「おっさん」から「女の子」へのボイスチェンジ用パラメータ
- 「V2」を左から -24, -24, 12 or 13, 12 or 13
- 「V3」を左から 50, 50, 40, 40
で女の子っぽくなれます。
「リード・ヴォイス・モデリング」から声を作る場合
- L7(レゾナンス)
- L9(ヴォイス、グロッタル・ミックス&トラクト・コントロール)
- S0(ピッチシフト)
- S1(フォルマント)
をいじると大きく変わります。
作った声
台詞:「良質なフォントとメガネっ娘は国の宝」
音声ファイルは非公開にしました🙇
ボイスチェンジは確かにされているのですが、音に広がりがないように感じます。ボイスチェンジャーがダメなのかマイクが2万円台だからダメなのか隣人を気にして小声なのがダメなのか原因は調査中です。
青空文庫作品を朗読してみた
ハードウェア構成
オーディオの知識ほぼゼロの状態から1週間くらいで猛勉強して適当なものを買って接続しました😅
- マイク:B-1 Single Diaphragm Condenser Microphone
- マイクプリアンプ:DBX 286S
- ボイスチェンジャー:Voice Works Plus
- グラフィックイコライザー:DBX 131S
- オーディオIF:QUAD-CAPTURE UA-55
(音声が通っていく順)
朗読
中原中也の「サーカス」という詩を朗読してみました(音読に近い)が、非常な困難を感じました。一言くらいなら問題ないのですが、一文を超えだすと声が濁ったりして男の娘になっちゃいます😫
ボイスドラマのような短文のセリフ主体の作品のほうがうまくいくのではないかと思われます。この音声ファイルを利用した「女の子風ボイスの朗読EPUBを手作りしてみた」に続きます。
「青空文庫 Advent Calendar 2017」も引き続きお楽しみくださいませ🙇